2023金沢旅行記

2023年6月23日(金)~25日(日)

コロナもようやく落ち着いてきて、夫と2人で旅行を再開することにした。夫は何回か行ってるが、私は初めての金沢である。

【1日め】 21世紀美術館→成巽閣→金沢城石垣→ホテル(香林坊泊)

金沢駅

   一度行きたかった21世紀美術館へ。お天気がとてもよく最高! 美術館内部の構造が複雑で、うろうろ迷いながら歩き回った。
 現代美術館なので、古典的なタブローみたいなものはまったくない。一般的な美術館に慣れている人は、ちょっと戸惑うかもしれない。

ペドロ・レイエス ”人々の国際連合 武装解除時計”

これは私が一番現代アートだ! と痛感した作品。すべてのパーツが本物の銃でできている。きまった時刻になるとからくり時計のように音を出す仕掛けがある。
命を奪う銃を、幸せを奏でる楽器にしたいというメッセージがあり、左上にある数字は、時計になっていて、いつか銃がなくなる日を刻んでいるのだそう。これこそ、現代アートだよなぁとしみじみ。

ヤン・ファーブル ”雲を測る男”

雲を測る男は、屋根に設置されていて、実際に測ってる。楽しい。
スイミング・プールは時間予約制で、上から見るのはいつでも見られるが、地下におりてプールの中にはいるには、前もって予約が必要。プールの中に水はなく、表面の数センチにだけ水を張っている。横についてるパイプから水流を作ることで、水面がゆらめいて、とくに天気が良いと光とのコラボレーションが最高に美しかった。小学生のときの夏のプールの底も思い出す。

レアンドロ・エルリッヒ ”スイミングプール”
Nara Yoshitomo “Dog-o-rama”

市民ギャラリーにて、奈良美智展が開催中。子供を招待して、犬のきぐるみをきせて遊ぶイベントもあった様子。カワイイが炸裂!

成巽閣(せいそんかく)は、加賀前田家奥方御殿。
華やかな色彩、庭の意匠など美術、工芸文化を伝えるすてきな建物。
ちょうど前田家伝来「御所人形展」があり、その数の多さ、可愛らしさに圧倒された。
興味深かったのは、成巽閣の色壁だ。数寄屋風書院造7室の各部屋に色壁が使われ、それが大きな特徴とのこと。当時はさぞ貴重だった材料がふんだんにつかわれている。群青:ウルトラマリンブルー、朱色:ベンガラ、黄色:石黃などなど。カラーコーディネイトがなるほどな~と興味深い。

 

金沢城の石垣

ごく一部の方は、私が石垣フェチだとご存知のことと思う。
金沢城、素晴らしい! 長い! いろんなタイプがある! よだれでちゃう! 石垣が好きな人にはオススメしたい。(いるの?)

夜は片町にでて、魚料理を食べたが、お店の雰囲気はイマイチだった。一日目の歩数18,411歩。

 

【2日め】妙立寺→東茶屋街→安江金箔工芸館→菓子木型美術館→石川県観光物産館にて和菓子つくり体験→兼六園→近江町市場→尾山神社→玉泉院丸庭園のライトアップ

一番おもしろかったのは、妙立寺。人呼んで忍者寺といわれるからくりがいっぱいあるお寺だが、忍者とは関係ないです!と説明の方がキリッとおっしゃった。
 落とし穴あり、隠し階段、からくり扉など、案内人のあとを狭い通路の中ぞろぞろみてまわる。こちらも大人気の時間予約制。とにかく設計者の知恵と工夫にびっくり感心させられて、これ、重要文化財でいいのでは? 

東茶屋街も有名な観光地で賑わっている。志摩という重要文化財になっている建物を見学。典型的なお茶屋作りを残し、道具や内装なども雰囲気たっぷり。

志摩

和菓子つくり体験は、お手本をみながら、職人の方の説明をきいて練りきりを2つ作った。社員食堂みたいな長テーブルにびっしり人が座って、そのあまりのスピードにびっくりした。あらかじめ作られた2つと全部で4つお土産に。

上2つは職人さんの、下2つは私がつくったもの

兼六園は有名な観光地だが、あまり目新しさはない。松は大きい。東京と違って焼けてないからなのだろう。

夕飯に近江町市場へでかけたが、こちらは昼が中心らしく、あいてるお店が少なかった。
道にポスターがはってあって、玉泉院丸庭園でライトアップがあるというので見に行く。音楽とプロジェクションマッピングをつかった大掛かりなもので得した気分。

足が痛い。二日目の歩数16,060歩。

【3日め】野村家(武家屋敷)→足軽資料館→おみやげ屋さん→帰路

藩祖前田利家が金沢城に入場したが、直臣の野村家は十一代つづいた名家だそう。
庭園もすてきで、ここちよい空間だった。

野村家の庭園

 武家屋敷界隈は、町並みもとても雰囲気がよい。兼六園よりわたしはこっちのほうが気に入った。

もらったパンフレット

 久しぶりの旅行は楽しかった。また貯金をして、筋肉も鍛えないと。足腰大事。

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